黒子のバスケというアニメがあり、
ウインターカップという大会で高校バスケ部が全国大会で闘いあう
そんな現代のスポーツアニメ。
いやあ間違いなく子供向きの、とても50前の男が
喜んでみるようなアニメではないんだろうけどね、
5人の「キセキの世代」と言われるスタープレーヤーの中で、
気になったのは、黄瀬涼太という男だった。
この黄瀬は、
あらゆる技を、見ると一瞬でコピーしてしまうという特技があり、
この特技を生かし、チームを勝利に導く。
要するに、
完コピー能力が高い男というわけだ。
この完全 完コピパーフェクトそっくり男がさ、
どうやって負けるのか、気にならなかった?
負けるのはわかってるんだ、主人公じゃないし、
勝ち進むのは誠凛高校、当然黒子テツヤ主人公の高校だからさ、
いったい、どうやって負けるんだ?
負けるとすれば、どんな負け方をするのだ・・・
作者はこの男をどう敗北に導くのだ・・・?
気になるでしょ、どうしたって。
いや、バスケの話をするつもりは毛頭ないのだよ。←誰?
むろん音楽の話。
音楽において、
われわれの業界においては、さ、
完コピ能力が高いというのは、やっぱり音楽的センスが高いということだと思う。
そりゃあ、そんな簡単に、誰かが演奏したのを簡単にまねすることなどできない。
ぱっと聴いたものを、ぱっと演奏できるとすれば、それだけで音楽的センスも能力も相当高い。
音楽において天才と評せれる人は、まず間違いなくこの能力が高い人だ。
それはそれはうらやましい。
すごい。
スゲー!
っていうのはこういう人だ。
しかし、音楽ってのは、決してそれだけではない。
何か創りだすということは、決してまねばかりではないですよね。
誰かそっくりに演奏するということは、それそのものにも価値があるかもしれないが、
それだけが価値ではない、音楽家ならきっとみな、それを信じているはずだと・・・
はず、だと・・・
いや、だからさ、
スーパーコピー男、黄瀬涼太はいったいどうやって負けるんだろうか、と。
負けるんだろ、負けてくれよと、
複雑な思いで見たわけです、アニメを。
自分の可能性を、見出したかったんですよ、きっと。
まあ、結果は、その負けっぷりは、
どうでもいいってことよ。おしまい。
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